なにがはいっているかわからない
中国レストラン
江蘇省南京市で、家庭やレストランでそれぞれ食用ザリガニを食べた市民約20名が筋肉の痛みなどを訴えていたことが先日地元メディアによって報じられたが、その波紋が全国に伝わっている。各地のメディアが現地の市場に潜入取材を行ったり、現地では発症例がないことを伝えたりしているほか、「洗い粉」の正体について分析するメディアも登場した。
河南省のメディア大河報は、同省鄭州市内の水産市場で取材を行った。売り場に並ぶザリガニはハサミや腹部が「かつてそうであったように黒い泥が付着しておらず」、どれもきれいに洗われていた。販売者に聞いてみると、入荷したときからきれいに洗われていたとのことで、どの段階で洗われたかについては口を開かなかったという。
別の市場でザリガニを売っていた女性は「洗い粉を使うと光沢が出て新鮮に見えるからよく売れる。自分で食べるときは、こんなもの使わない」と語ったことや、別の店の店長が「粉に浸しておくと数分のうちにきれいになる。強烈な鼻をつくにおいがあるけれど、炒めてしまえばにおわなくなる」と話したことも合わせて伝えた。
広東省のメディア広州日報は、「洗い粉」の成分が工業用として利用されているシュウ酸ではないかとの考察を出した。中国水産科学研究院珠江水産研究所の研究員に取材したところ、ザリガニは凹凸が多く泥を落としにくいために高圧洗浄をかけたり、酸を用いて洗うものもいるという。酸の特定はできないが、おそらく工業用の酸だろうというのが研究員の見立てだ。そこで記事では、個人が自由に購入することができ、広く用いられている工業用酸としてシュウ酸を紹介した。シュウ酸は酢酸の1万倍の酸性を持ち腐食性が強く、サビ取りや便器の漂白に用いられるもので食品への使用は認められていない。
ザリガニの「洗い粉」については上海市でも昨年5月頃に問題となり、同市薬品監督管理局が「食品添加剤管理規定に違反する」として緊急通知を出していた。今回再度取り上げられたことで、取締り方法も含めて騒動が再燃しそうだ。
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