山口銀行、中国からの送金に記載漏れ

日本の銀行では初めて？

　山口銀行は30日、中国国家外貨管理局から国際収支統計報告の利益送金額に記載漏れがあったとして反則金10万元（約130万円）の処分決定を29日に受けたと発表した。2007年度、08年度に山東省青島市の青島支店が山口銀本店に税引き後の利益送金をした際に記載漏れがあり、当局から指摘を受けたとしている。

　中国国家外貨管理局は29日に、規定違反の取引などで短期的な投機資金の流入に関与したとして山口銀行を含む16行79支店に対し一部業務停止などの処分をした。山口銀では「投機資金流入にかかわる違反は一切なく、記載漏れに関しては中国での支店運営の厳正化に一層注力する」としている。

　山口銀は青島支店と遼寧省大連市の大連支店で、人民元建ての貸し出しや預金、中国国内送金、手形取り立てなど人民元業務を取り扱っている。