最近は日産に車を中国でよく見かけるようになった
逆にホンダはかなりすくなくなったような気が
日産自動車は3日、中国で40の新規販売店を年内に出店し、現在の340店から380店に増やす方針を固めた。日産は来年、中国で排気量1000ccクラスの小型車の現地生産を始めるなど2012年までに6車種の投入を決めており、店舗網の拡充をバネに台数の上積みを目指す。
◆小型車強化狙う
中国における日産の合弁会社「東風日産」は、2009年の自動車販売台数を前年比4.6%増の57万台とみている。
今のところ、目標を上回るペースの売れ行きが続いているため、日産は「集中出店の好機」と判断した。当初、12年までに420店とする計画だったが、早ければ来年にも目標を達成する公算が大きい。
世界経済に明るい兆しがみえ始めたとはいえ、日産の“中国シフト”に拍車がかかる背景には、中国自動車販売の堅調さが影響している。
月別の乗用車販売をみると、昨年11、12月に前年同月比で2けた減となり、今年1月も前年同月比9%減と落ち込んだものの、2月以降は2けた増を維持。この間の日産の販売実績も11月が同29%増、12月が同6%増、1月も同7%増と増勢を保っており、2月以降、さらに勢いを増している。
好調の原動力は、昨年投入した新型セダン「ティアナ」やSUV(スポーツ用多目的車)「エクストレイル」の販売が軌道に乗ったことで、「ニッサンブランドの強化につながった」(関係者)という。
来年には、「Aプラットホーム」と呼ばれる車台を活用した排気量1000ccクラスの小型車を製造・販売する予定だ。
日産の場合、中国沿岸部に比べて、金融危機の影響が比較的軽かった内陸部に多くの販売店を持つ点も、台数増に寄与したとみられる。
◆トヨタ脅かす勢い
昨年2月、500人のセールススタッフの教育が可能なトレーニングセンターを設けたことで「サービス向上と営業力強化に弾みがついた」(日産)ほか、今年4月、日産の単月販売台数として初めて米国の台数を上回ったことも強気の計画の追い風となっている。
これまで、中国での日系自動車メーカーの月別販売台数は一汽トヨタがトップだったが、今年に入り、東風日産が首位の座を獲得するなど、トヨタを脅かしつつある。
トヨタの低迷は、販売政策にある。中国では排気量1600cc以下の乗用車購入時にかかる税率を10%から5%に減免する措置が導入されたものの、トヨタは1600cc以下の車種が品薄で、対応が後手に回ったのだ。これが日産の「ティーダ」など小型車の拡販につながった面は否めない。
ここにきてトヨタも在庫調整が一巡するなど、巻き返しに転じるのは確実な情勢だ。ホンダも年内に販売店を約30店舗を追加し、700店超に増やす計画という。
自動車各社の業績回復は、米市場への依存から脱却し、いかに新興国市場を抑えるかにかかっている。トヨタやホンダだけでなく、他社の中国攻勢も激しさを増すだけに、日産の戦略にはさらなる知恵と工夫が求められる。
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