中国遼寧省と浙江省で5月、「スパイ行為」にかかわった疑いで日本人男性2人が相次いで中国当局に拘束されたことがわかった。複数の日中関係筋が明らかにした。スパイ行為の疑いで日本人が中国で拘束されたことが明らかになるのは極めて異例。どのような行為が問題とみなされたのかは不明だが、拘束は数カ月に及んでおり、中国側が2人の行動を重大視している可能性がある。
関係筋によると、男性2人は民間人で、中国には住んでおらず、日本から渡航して拘束された。中国の反スパイ法と刑法が根拠となっているという。1人は遼寧省の中朝国境地帯で、もう1人は浙江省の軍事施設周辺で拘束された。
習近平(シーチンピン)指導部は「海外の反中国勢力」の流入を警戒し、取り締まりや監視を強めている。昨年11月にはスパイ行為を具体的に定義した「反スパイ法」を施行。国内外の組織や個人が国家の安全に危害を及ぼす活動や、国家機密を盗み取ることなどをスパイ行為と定めた。中国側は、男性2人の行動において、日本政府の指示があったかどうかについても調べている模様だという。
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匿名
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東北部の遼寧省丹東で拘束された神奈川県の男性が、月1回程度、中朝国境付近を訪れて北朝鮮関連情報を収集していたことが、日中外交関係者の話で分かった。男性は情報収集活動を活発化させているため「身の危険を少し感じている」と漏らしていたといい、当局による監視を認識していた可能性が高まった。
また、男性は日本政府機関との関係をほのめかす供述をしたため、長期間身柄を拘束されるようになったという情報もある。
男性は50歳代半ばで、かつて北朝鮮からの脱出住民(脱北者)だった人物。その後、日本に滞在するようになり、既に日本国籍を取得している。
丹東は中朝間での物流の拠点で、北朝鮮当局者やビジネスマンらが大勢行き来する。北朝鮮関連の情報が飛び交っており、各国の情報関係者やその協力者が定期的にここを訪問し、情報収集に努めている。男性も同様の活動に従事していたとみられる。
加えて、男性は韓国で脱北を手助けする非政府組織(NGO)とも親交があったとの証言がある。中国当局は脱北者を不法越境者とみなしており、脱北者だけでなくNGO関係者も摘発の対象としている。
匿名
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中国で日本人男性2人が「スパイ行為」の疑いで逮捕された問題で、愛知県の50代の男性が、浙江省温州市沖の南麂岛列島で拘束されていたことが関係者の証言でわかった。同列島は尖閣諸島(沖縄県)の北西約300キロに位置し、中国が軍事拠点の整備を進めているとされる場所だ。同列島で最大の南麂岛に2日、記者が入った。
中国当局は5月、遼寧省と浙江省で男性2人を、「中国内でスパイ活動に従事していた」として、反スパイ法と刑法を根拠に相次いで拘束した。
南麂岛列島は温州市の沿岸から約55キロに位置し、漁民ら2千数百人が生活している。観光地もあり、外部の人間が訪れることができる。同列島をめぐっては昨年末、中国軍が最新鋭のレーダーを設置し、ヘリポートなどの軍事拠点を整備していると日本メディアなどが報じた。国際軍事情報企業IHSジェーンズも今年1月、ヘリポートの建設を確認したと伝えた。
匿名
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中国北東部の遼寧省丹東市で拘束されたという神奈川県の50代男性は、周囲にこう話していたという。
男性は数奇な人生をたどった。複数の関係者によると、在日朝鮮人の父と日本人の母を持ち、幼少時の1960年代に北朝鮮に渡った。北朝鮮東部の町で、軍の宣伝部隊の幹部を務めるなど比較的恵まれた生活を送ったという。父が金日成(キム・イルソン)主席の記念事業に絡み事故死し「労働英雄」として顕彰されたからだという。
200万人以上が餓死したとされる90年代後半には一転、食べる物にも事欠き、「死ぬまでには日本に帰りたい」との母親の願いもあって、民間団体の支援で脱北を決心する。
2000年代初頭に神奈川で暮らし始め、日本国籍を得る。当初は日本語をほとんど話せず、苦学の末、サービス業で自活できるまでになった。知人らの印象は「真面目でスマート」。周囲の支援に感謝する姿も知人は覚えている。
だが、北朝鮮に残る妹らを心配し、数年前から中朝国境都市を行き来するようになる。北朝鮮事情に詳しいことからメディア関係者らに情報提供をすることもあった。日本での友人も限られる中「提供した情報を喜んでもらえることにやりがいを感じていたのではないか」(知人)。
中朝国境周辺では、キリスト教の布教をしていたカナダ人夫婦が「軍事機密窃取」容疑で拘束された。男性は国境地域でジャーナリストらを案内する際も「怖い」と漏らし、慎重すぎるほど身辺には気を使っていた。それでも中国の公安当局にマークされていたという。5月に拘束され、9月15日に身柄を検察当局に送られたとされる。
一方、沿岸部の浙江省平陽県で5月に拘束されたという愛知県の50代男性は、同県の中国人経営の調査・人材派遣会社に勤め、浙江省を頻繁に行き来していた。
付近では昨年から空軍施設の建設が始まったほか、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺を巡回する海警局の基地建設も予定されている。「男性は軍事愛好者らしい」との証言もある。
中国共産党関係者は「軍事管理区域などに侵入か、施設を撮影したことが『スパイ行為』に認定された可能性がある」と指摘。軍事施設の写真を海外の雑誌に提供した遼寧省の中国人男性が懲役8年の判決を受けた例が今年1月にあった。
逮捕された神奈川県と愛知県の男性には、日本の公安調査庁なども情報提供を依頼していたとされる。
また、6月に北京で拘束されたという東京の60代男性は、過去に航空会社に勤務し、定年後に北海道で牧場経営に携わりながら日中間の人材派遣の公益団体を立ち上げた。日中の政財界にも人脈を持ち、党機関紙の人民日報に取り上げられたこともある。いわゆる「日中友好人士」の一人に数えられる人物だ。
関係者は「中国社会に深く入りすぎて党内の権力闘争に巻き込まれたのかもしれない」と話す。ただ、この男性は拘束され取り調べを受けているものの、逮捕には至っていないといい、釈放される可能性もある。
匿名
Guest
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中国の上海市で6月、50代の日本人女性が当局に拘束されたことがわかった。日中関係筋が明らかにした。容疑の詳細は明らかになっていないが、「スパイ行為」の疑いをかけられている可能性があるという。
関係筋によると、女性は民間人で、もとは中国籍だったが、日本国籍を取得したという。中国には住んでおらず、日本から渡航して拘束された。別の関係筋によると、女性は東京都内の日本語学校の経営に携わっていたとの情報もある。
中国当局は5月、遼寧省と浙江省でいずれも50代の日本人男性2人を「中国内でスパイ活動に従事していた」として、反スパイ法と刑法を根拠に相次いで拘束。中国政府は9月30日、2人を逮捕したと認めた。上海で拘束された女性が、この男性2人と関係があるかどうかは不明だ。