ビールで成功しているサントリー,遅れをとっている
アサヒだけど がんばってくださいね
ビール各社が中国市場でワインの販売に相次いで乗り出している。急速な経済発展に伴う所得増加で需要が急増しており、事業拡大の機会が見込めると判断しているためだ。国内の酒類市場が少子化の影響で縮小を続けるなか、中国展開の強化を通じて将来の業績につなげる。
サントリーは、中国最大規模のワイン輸入販売会社「ASC ファインワインズ ホールディングス」の発行済み株式の7割を来年1月末に取得する。買収額は約45億円。ASCは、北京や上海など中国の主要都市を中心に仏や豪州のワインなど1000品目を販売し2008年の売上高は71億円。買収で1本(750ミリリットル)当たり2000円〜数万円程度の高級ワインの販売を強化する。サントリーは04年から、中国でワイン2品目を販売していたが売り上げの伸び悩みで撤退。今回の買収で、中国のワイン市場に本格的な足場を築く。
一方、アサヒビールも丸紅と共同出資する中国のワイン製造販売会社を通じて9月から販売を開始した。売り出したのは「聖果 産地精選」シリーズで、350円程度から2300円程度の赤白ワインを品ぞろえした。中国のワイン生産能力は現在、年1万キロリットルだが、将来的には3万キロリットルに増強。2014年に年間の販売数量を現在の2000キロリットルから5倍の1万キロリットルまで引き上げ、中国で約40億円の売上高を目指している。
【予報図】
■事業成長 13億人取り込み
アサヒの調べによれば、中国のワイン消費量は2005年時点で約42万キロリットル。08年の1人当たりのワイン消費量は0.38リットルで、都市部では0.7リットルに膨らんだという。富裕層や中間層を中心に需要が急増しており、10年には05年比50%増の60万キロリットルに伸びるとアサヒでは試算する。
こうした中国市場の勢いを取り込もうと、これまでビールや清涼飲料を中心に中国事業を強化してきた日系ビール各社のワイン進出が加速している。日本国内の酒類市場は08年までに7年連続で縮小。このため、急成長を続ける中国の13億人の胃袋を取り込めば、将来の事業成長につながるからだ。
実際、現在、経営統合交渉を進めるサントリーとキリンホールディングスも、統合に伴う合理化で国内市場を立て直す一方、そこで浮いた利益を海外への投資に振り向ける狙い。サントリーは統合を前に単独で中国市場の開拓を急ぎ、統合後の一段のステップアップを目指す。
一方、アサヒは今年、中国第2位のビール会社の「青島ビール」に約20%を出資するなど中国事業の拡大を急ぐ。中国事業を拡大し、連結売上高に占める海外比率が約5%とキリン・サントリーに出遅れた海外事業を強化。周辺のワイン事業も展開し、中国での成長を業績につなげる。今後も海外展開を強化する動きが食品メーカー間で加速しそうだ。
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