中国・広東省中山市で、四川省出身の民工(出稼ぎ労働者)による暴動が発生した。28日付香港紙、東方日報は、暴徒化した民工の鎮圧に武装警察が発砲し、少なくとも1人が死亡、多数が負傷したと伝えている。
香港や台湾メディアによると、広東省中山市沙渓鎮で25日、重慶市出身の少年(15歳)が現地の小学生(13歳)にからかわれ、けんかになったのが発端。現地の治安要員に少年が殴られけがをしたことに抗議し、重慶や四川出身の民工約300人が沙渓鎮政府を包囲し、投石や警察車両をひっくり返すなどの暴動に発展した。
香港紙、明報によると、26日に暴動が始まってから、近隣の広州市、仏山市、江門市などからも民工がどんどん沙渓鎮に集結して数万人に膨れあがり、事態がエスカレートした。
現地当局は26日晩に武装警察を動員し、20人の身柄を拘束した。中山市政府は「26日のこの行動で死傷者は出なかった」と強調しているが、ネット上には「衝突で少なくとも5人が死亡、30人が負傷」との未確認情報が流れた。
民工たちは手当たり次第に道端の警察車両を含む車をひっくり返したり、車両やバス停に火を放ったりした。目撃者によると、救急車まで5~6台壊されたという。
27日には暴動は中山市の中心まで広がった。沙渓鎮では全学校が休校になり、警察が主要道路で警戒態勢を敷いた。
東方日報によると、事態が制御不能になり、武装警官が鎮圧のため発砲し、少なくとも1人が死亡、多数が負傷したという。
香港リンゴ日報などは暴動の背景として、民工に対する現地の人の差別とそれに対する不満を指摘している。広東省では昨年も、差別を受けたことが発端で民工の暴動が起きている。
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